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【保険豆知識】「ASV割引」ってどんな仕組み?

皆さま、こんにちは。

アリーナ平岡店 保険担当の大島でございます。

いつも当ブログにお付き合いいただきましてありがとうございます。

 

先日ご対応させていただいたお客様より「自動ブレーキが付いてる車って保険安くなるんでしょ?でも全部の車が安くなるわけではないみたいだけど・・・どうして?」とのご質問をお受けしました。

 

そこで、本日は「ASV割引」または「自動ブレーキ割引」の仕組みについて見ていこうと思います。

 

新車はもちろんですが、中古でも発売間もない車をご購入された方やご検討中の方は、是非ご参考にしてください。

 

 

【そもそも「ASV割引」って何?】

ご契約するお車が条件を満たす先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)である場合に適用される、2018年1月からスタートした保険料の割引(割引率9%)です。

ASVといっても各メーカー様々な機能がありますが、自動車保険のASV割引の対象となるか否かで重要なのがメーカー標準またはメーカーオプションの衝突被害軽減ブレーキ(AEB:Autonomous Emergency Braking)、いわゆる自動ブレーキが装着されているかという点です。そのため「自動ブレーキ割引」という名称となっている場合もあります。

 

【割引の適用条件は?】

①自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車であること

②衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が装備されていること

③発売から約3年以内の型式であること

 

自動ブレーキが付いていれば必ず割引を受けられるというわけではありませんので要注意です!

対象の型式なのか判断がつかない場合は、お問合せいただければご回答可能です。

 

それから、上記③の条件にご注目いただきたいのですが・・・

正確に言いますと「型式が発売された年度(4月始まり)に3を加算した年の12月末日までの期間」という条件が存在します。

 

例1)

スイフトスポーツ(型式:ZC33S)

発売日⇒2017年9月20日。「2017」に「3」を加算すると「2020」となりますので、条件に当てはめますと「2020年12月末日」までがASV割引期間です。

 

例2)

ハスラー(型式:MR52S)

発売日⇒2020年1月20日ですが、「型式が発売された年度(4月始まり)~」となっていますので、「2019」に「3」を加算して「2022年12月末日」までがASV割引期間です。

 

 

なぜか?

この割引制度には「型式別料率クラス」の補完として実施されているためです。

もう少し詳しくいいますと、車の型式ごとの事故発生状況等に応じて保険料を、自家用普通乗用車と自家用小型乗用車の場合は17段階自家用軽四輪乗用車の場合は3段階に区分する「型式別料率クラス」を導入しています。

リスクが小さい型式ほど低いクラスに区分され保険料も安くなります。

この料率クラスはリスクとクラスが見合っているか毎年見直されています。該当の型式の損害率が自家用乗用車の平均損害率より10%以上高いと料率クラスが1つ上がり、逆に10%以上低いと料率クラスが1つ下がる仕組みです。

 

AEB搭載の車について、非搭載の車よりもリスクが低い実態があるものの、発売されて間もない型式については保険データの蓄積が十分ではないため、AEB非搭載車の車と同じように新車価格と排気量などにより料率クラスが決められています。

これでは、AEBのリスク軽減効果が保険料に反映されないので、十分な保険データが集まるまで(発売から約3年間)は別途割引が適用されるようになっています。

 

直接ご案内させていただくことも可能ですので、お気軽にお声掛けください!