【保険豆知識】困ったときのロードサービス
2020.07.11
皆さま、こんにちは。
アリーナ平岡店 保険担当の大島でございます。
いつも当ブログにお付き合いいただきましてありがとうございます。
お客様をご対応している際に、意外にも(?)ご興味を示される印象がある「ロードサービス」についてお話をさせていただこうと思います。
ただ、「ロードサービス」という言葉は知っているものの、あまり細かくは知らない・・という方が多いのが現状だったりします。
実はその内容というのは保険会社によって大きく異なり、特色が出やすい部分です。その為、これは必ずしてもらえる!!という事は言えませんが、一般的なサービス内容としては・・・
①自力走行不能時のレッカー車による牽引・搬送
②バッテリー上がりのジャンピング
③タイヤパンク時のスペアタイヤ交換
④キー閉じ込み・盗難や紛失時のドアの開錠
⑤脱輪の引き上げ
⑥ガス欠による走行不能時(回数制限あり)
等々です。
それに加え、保険会社によっては、臨時宿泊費用・・・つまり、事故時で自力走行不能の場合には臨時で宿泊する為にかかった実費が支払われますよ・・というものがついていたり、帰宅するまでの移動費用が出たり、代車が出たりします。
また一見同じ様に見えても、内容を確認するとだいぶ違いがあります。レッカー可能な距離等含め、保険会社によって細かい内容が全く違います。
その中でも特に違いが見られる、上記①~⑥の「①自力走行不能時のレッカー車による牽引・搬送」についてもう少し詳しく見ていきたいと思います。
まずは・・・
「1回の事故につき30万円限度」と表記されている保険会社の場合。
意味は、レッカー牽引・搬送などに充てられる予算が30万円までと思っていただければ結構です。
ここからは例え話です。
お客様がハンドル操作を誤って田んぼに落ちてしまったとします。
田んぼに落ちた自動車を前後から挟む形で吊り上げるとして、長いアームのクレーン車が2台出動したとします。
まず、クレーン車が2台出動すると、当然その費用が発生します。
次に、クレーン車がどのような作業を何時間掛けて行ったかでも引き上げ作業に掛かる費用が変わってきます。
例えば、今回の応急作業が合計80,000円掛かったとします。
300,000円ー80,000円⇒220,000円が残りとなります。
そして、事故現場から整備工場へ運ぶ費用が発生しますので、それが1kmで440円の費用が掛かったとします。
計算しますと・・・
220,000円÷440円⇒500kmが運べる距離となります。
そのため、保険会社がロードサービス業者へ幾ら支払いするかで運べる距離が変わってくるとお考えください。
保険会社によっては、ロードサービスに充てれる予算が15万円の保険会社では、150,000円ー80,000円⇒70,000円が残りますので、運べる距離が70,000円÷440円⇒159kmとなります。
また、「牽引・搬送距離は100kmまで限度、応急作業費用は50,000円を限度にお支払いします」という保険会社もあります。
その場合は、応急作業で80,000円の費用が掛かる際には、不足分(30,000円)をお客様がその場でお支払いすることになります。
このようなケースでは、ロードサービス業者が現場に駆け付ける前段階で、応急作業に掛かる費用についてよく打合せをしておかなければ、後々トラブルになることもあるようです。
いかがでしたでしょうか?
ロードサービスに関しては、ご加入後に補償内容を変更したりすることが基本的に行えませんので、自動車保険にご加入前によく知っておいた方がよいかもしれませんね。